こんばんは.マイロネフです.
最近,勤務先の古紙等を整理していたところ,
2019年11月12日(火)付朝日新聞15面で
オピニオン&フォーラム「水害大国に生きる」
と題した紙面が見つかりました.
これは,あの台風19号で千曲川の堤防が決壊
して甚大な被害が出た後で,3人のインタビュー
記事となっていて,その中のお一人,探検家で
作家の角幡唯介(かくはた ゆうすけ)氏の意見の
中にこういうくだりがありました.
「カーナビが良い例です。人は従来、紙の地図と目に
入る周囲の目印を照らし合わせ、外の世界を身体の
中に取り込み『地図』を作るという作業を通じて道を
覚えてきました。自分の身体を外の世界に関与させる
ことで、対象を知ることができたのです。この過程
を一切カーナビに任せてしまえば楽で効率的な半面、
個人の知覚は鈍くなり、道を覚えにくくなります。」
なるほどと思いましたね.以前は高速道のサービス
エリアで売っていた昭文社の道路地図帳も現在では
無くなったらしいですから.
この方は当時の台風19号の情報の中で放送から何回も
流れて来た「命を守る行動を取って下さい」という
フレーズをしつこいと感じていたようで,自分の命を
守る判断は自分以外に指図されるべきではない,要するに
他人の情報に頼り過ぎず,指図を出すならどこがどう
危険であるのか,どうすれば良いのか細かい具体的な
情報で切迫感を伝えるのが良いという意見です.
地図の見方にしても,等高線を読み解くことができなけ
れば,その場所が水害のリスクが高いかどうか判断が
つかなくなるということですね.
勿論普段の生活でもこれは重要な点で,(以前にも1回は
触れたと思いますが)等高線の無い地図アプリでは例えば
登山やサイクリングで高低差が理解できず所要時間の見当も
つかない,という事になるでしょう.
地図アプリならやはり国土地理院の地形図が何より信頼
できると言えます.それ位は「ちょー苦手で読めません」
等と言わず是非分かるようであって欲しいと思います.
それではまた.
最近,勤務先の古紙等を整理していたところ,
2019年11月12日(火)付朝日新聞15面で
オピニオン&フォーラム「水害大国に生きる」
と題した紙面が見つかりました.
これは,あの台風19号で千曲川の堤防が決壊
して甚大な被害が出た後で,3人のインタビュー
記事となっていて,その中のお一人,探検家で
作家の角幡唯介(かくはた ゆうすけ)氏の意見の
中にこういうくだりがありました.
「カーナビが良い例です。人は従来、紙の地図と目に
入る周囲の目印を照らし合わせ、外の世界を身体の
中に取り込み『地図』を作るという作業を通じて道を
覚えてきました。自分の身体を外の世界に関与させる
ことで、対象を知ることができたのです。この過程
を一切カーナビに任せてしまえば楽で効率的な半面、
個人の知覚は鈍くなり、道を覚えにくくなります。」
なるほどと思いましたね.以前は高速道のサービス
エリアで売っていた昭文社の道路地図帳も現在では
無くなったらしいですから.
この方は当時の台風19号の情報の中で放送から何回も
流れて来た「命を守る行動を取って下さい」という
フレーズをしつこいと感じていたようで,自分の命を
守る判断は自分以外に指図されるべきではない,要するに
他人の情報に頼り過ぎず,指図を出すならどこがどう
危険であるのか,どうすれば良いのか細かい具体的な
情報で切迫感を伝えるのが良いという意見です.
地図の見方にしても,等高線を読み解くことができなけ
れば,その場所が水害のリスクが高いかどうか判断が
つかなくなるということですね.
勿論普段の生活でもこれは重要な点で,(以前にも1回は
触れたと思いますが)等高線の無い地図アプリでは例えば
登山やサイクリングで高低差が理解できず所要時間の見当も
つかない,という事になるでしょう.
地図アプリならやはり国土地理院の地形図が何より信頼
できると言えます.それ位は「ちょー苦手で読めません」
等と言わず是非分かるようであって欲しいと思います.
それではまた.