マイロネフは行く

自転車とサイクリングに鉄道や郷土の自然(主に植物),地理,歴史などを織り交ぜ,ジュニア世代にサイクリング人気の復興を念じつつ展開してゆきます.

2022年09月

こんばんは.マイロネフです.

最近,勤務先の古紙等を整理していたところ,
2019年11月12日()付朝日新聞15面で
オピニオン&フォーラム「水害大国に生きる」
と題した紙面が見つかりました.

これは,あの台風19号で千曲川の堤防が決壊
して甚大な被害が出た後で,3人のインタビュー
記事となっていて,その中のお一人,探検家で
作家の角幡唯介(かくはた ゆうすけ)氏の意見の
中にこういうくだりがありました.

「カーナビが良い例です。人は従来、紙の地図と目に
入る周囲の目印を照らし合わせ、外の世界を身体の
中に取り込み『地図』を作るという作業を通じて道を
覚えてきました。自分の身体を外の世界に関与させる
ことで、対象を知ることができたのです。この過程
を一切カーナビに任せてしまえば楽で効率的な半面、
個人の知覚は鈍くなり、道を覚えにくくなります。」

なるほどと思いましたね.以前は高速道のサービス
エリアで売っていた昭文社の道路地図帳も現在では
無くなったらしいですから.

この方は当時の台風19号の情報の中で放送から何回も
流れて来た「命を守る行動を取って下さい」という
フレーズをしつこいと感じていたようで,自分の命を
守る判断は自分以外に指図されるべきではない,要するに
他人の情報に頼り過ぎず,指図を出すならどこがどう
危険であるのか,どうすれば良いのか細かい具体的な
情報で切迫感を伝えるのが良いという意見です.

地図の見方にしても,等高線を読み解くことができなけ
れば,その場所が水害のリスクが高いかどうか判断が
つかなくなるということですね.

勿論普段の生活でもこれは重要な点で,(以前にも1回は
触れたと思いますが)等高線の無い地図アプリでは例えば
登山やサイクリングで高低差が理解できず所要時間の見当も
つかない,という事になるでしょう.

地図アプリならやはり国土地理院の地形図が何より信頼
できると言えます.それ位は「ちょー苦手で読めません」
等と言わず是非分かるようであって欲しいと思います.

それではまた.


こんばんは.マイロネフです.

また少々遅ればせですが,去る2022年 9月
18日(),新潟県南魚沼市六日町を主会場
とする第2回JBCF南魚沼クリテリウムが
開催されたことをYou Tubeの動画から知るところ
となりました.

大会の概要がこれです.

上記サイト内に当レース中の画像アルバムがありますので,ご一覧を.

残念ながら,YouTube動画ではいずれもこの場で
リンクができませんので悪しからず.

気になるのはいずこの地方都市の例にもれず,閉店
してシャッターの下りたままの店が目立つこと.

もし仮に往時の賑わいを留めているならば,商店の前
毎に商品の積み下ろしの車が並んでこんなレースを
実施するどころではないといったところだったかも
分かりません.

案外,街並みが閑散としてしまったために,むしろ
こういう自転車レースを招致しやすくなっていたと
すれば,少々複雑な印象もします.

とはいえ,こういう大会の開催には所轄の警察や
病院,その他多くの関係機関,団体等の理解と協力を
抜きにしては不可能ですから,主催者側の日頃からの
根回しやら交渉やら,外野には想像もつかない労力が
費やされたであろうことは想像に難くありません.その
諸機関,団体組織の数は当大会では数えて29に及びます.


1/5万の地形図や1/20万地勢図を見ると,この
南魚沼地域は雪の季節を別とすれば❝特急自転車❞
(ロードバイク)で走りやすいコースを採りやすい
地勢であると言えます.

私は1991年 5月に当時のCHERUBIM・ランドナーを
使用して長野市中心部の自宅から津南町まで飯山線と
ほぼ並行し,その先の越後田沢附近から十二峠を越え
石打,六日町,浦佐,越後川口と回って飯山線に沿って
帰る日帰りサイクリングを試みた事がありますが,その
時は帰りの十日町市内で気温が低下して時間も遅く
なったため,同市内の自転車店に愛車を預けてDNF,
飯山線の列車で帰路につき,後日改めて回収に向かう
結果になった経験があります.

このレース会場へ行くには長野辺りからですと,
飯山線で十日町から「ほくほく線」乗り換えで
六日町へ向かうか,新幹線の上越妙高からえちご
ときめき鉄道で直江津,そこでほくほく線に乗り
換えて六日町へ向かうというプランが考えられます.

私としては実際には叶うことは無いとしても,実際に
こういう日本の地方色豊かな自転車レースが全国各地
にもっと
増えること,地元から支持され愛され,地域
の子ども達
に夢や希望を与える大会に発展して行く
ことを
願っております.

では今夜も時間ですのでこの辺で.

こんばんは.マイロネフです.

この連休も悪天候でCOLNAGO・Arteは❝運休❞.そこで
ネットのあれやこれやを閲覧していると,こんな
自転車業界のエピソードを知る事が出来ました.

今から4年前,2018年の「ねとらぼ」からです.

1970年代後半に入って男子児童の間にスーパーカーが人気と
なり,消滅した電子フラッシャーに代わる有望な商品になる
と見込んだ日本の自転車業界が,とにかく他社に差をつけ
売りまくれと開発競争に明け暮れていた実態が分かります.

その結果,一部には小売価格が¥8万円台に及ぶ車種まで
現れ,先の電子フラッシャー同様保護者の間で批判を招く
結果となり,やがてこれも衰退して行きました.

当時,私としても問題だと思ったのは,男子向けの多段ギヤ
付きに対応する女子向けの多段ギヤ装備のスポーティな車種
が,殆どと言って良い程カタログでも見られなかったこと.

同じ距離,起伏,高低差で男子と女子の自転車で性能に差が
あっては不公平だという理由で,スポーツ自転車を通学用に
禁止した学校が出たのかも分かりません.

自転車業界も,女の子にスポーツ自転車は売れないという
思い込みがあったかもしれないし,また当時の自転車小売
店の多くも実用系オンリーの長年の経験ばかりに頼って
スポーツ自転車は苦手であった事も,人気をモノにできな
かったのではと考えられるのであります.
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画像は2017年 3月20日撮影の再掲になります.

現在You Tubeで見られる学童向けロードバイクに乗っている
子ども達にこんな自転車を見せたらどうなるか.

・・・・・・・・・・どうせおそらく見向きもしないでしょうね.

それでは今夜も時間ですのでこの辺で.

こんにちは.マイロネフです.

先週に引き続き今週の3連休も,またしても雨,
ないし荒れ模様の天候になってしまいました.

台風の襲来は日本列島の宿命ではあるのですが,
せっかくの公休日に限って悪天候に当たる事が多い
と,どんな車種でも自転車に乗る気は失せますし,
まして所謂高級スポーツ自転車では宝の持ち腐れに
なってしまいますね.

それでも乗りたい(トレーニングのため乗る必要が
ある)人ならローラー台でも使おうかということに
なりますが,悪天候に弱い自転車は実用系の用途には
使いにくいものとなってしまいます.

せっかく安全度の高い自転車専用レーンを整備したと
しても,年間降水量の多い地方,地域によっては年間
半分も使えないということになりかねません.

勢い日常生活上は悪天候でも便利な四輪優先に
なりがちなのが実情ではないかと考えられます.

ましてレースの大会となると,悪天候でそれ自体が
中止になったり自己判断で諦めてDNSにしたりと
いうこともままあります.

半年以上も前に¥参加料を払い込んで当日の天候が
晴れか雨かはまさに賭けのようなもの.それで中止
が度重なれば,❝特急自転車❞をやめるという人が
出たとしても,これは仕方がないかもしれません.

主にヨーロッパの自転車事情に詳しい自転車推進派
の議論では,この気候風土の違いに関する視点が
抜け落ちているように思います.

かつて某自転車専門誌のインタビュー記事で
市川正敏選手がこの辺について少し言及して
いましたが,夏が高温多湿,多雨になる日本
の気候風土は,スポーツ自転車で走りにくい
というのが要旨であったと記憶しております.

自転車に親和的な彼の諸国の主要都市と同等規模の
日本の都市の年間気温や降水量の新しい比較データが
参考と対策のためにもどうしても欲しいです.

例えば,ロンドンではオリンピックを機に市内に
おける自転車の走行環境が格段に改善したといわれ
ますが,そちらと東京都の年間気温,降水量の
比較データは大変興味深いです.

それではまた.

こんばんは.マイロネフです.

今回は,もう何十年も前から?しばしばスポーツ自転車で
見られる典型的な整備不良の一例をUPしたいと存じます.

今朝(2022年 9月21日・)仕事先へ向かう途中
長野駅附近の長野大通りでの事.歩道を走っている
1台の急行自転車に着目しますと,前輪のQR
(クィックレリーズ)ハブのレバーが下向き.
さらによく見れば緩んでブラブラです.

一緒に自転車で走っていたなら,つい余計な世話と
知りながら口出し手出しをせずにはいられない状態
でした.

大半の日本国民は,自転車の¥価格は安ければ安い
程良いと思っていて,しかもそういう人程自転車の
正しい交通ルールにも自転車自体の点検整備にも
関心を持っていないというのが,私の実感です.

QRハブの整備不良の問題も,その乗り手の無関心も
さることながら,その取扱い管理をきちんと正確に
手引きしない自転車業界,特に小売りの現場の責任は
決して小さくはないと思います.要するに売る方が
売る方だから買う方も買う方,というべきではないかと.

あれでは段差か何かでガタンと来た拍子に前輪が外れて
大事故になりはしないかと心配にさえなりました.

正しく使いさえすれば危なくも何ともないものを
無知識無関心のために事故に遭って「危険ダー!
欠陥商品ダー!」等と騒ぎ立てられては迷惑ですね.

ところが,ある程度の知識や経験を持っている
筈の乗り手でさえ,自転車の大会の間際に専門
ショップへ持ち込んだものの,部品の確保やら
何やらが間に合わない例が往々あるようです.



使っていて気懸りな点が出てきたら,早めに
専門ショップへ依頼すべきでしょうね.

それではまた.

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