それでは前段のD51 1001号機解体撤去の件につきまして,昨晩
当PCの入力機能の不調でUPしきれなかった分と,旧ブログの
再掲画像も加えつつ,もう少し補足したいと思います.
昨日の新聞記事によりますと,このSLの処分の方針が発表されたのは2月2日の
千曲市議会総務文教委員会でのこと.背景に写っている体育館の改築との絡みもあり,移設には補修費と合わせて¥5千万必要になるが,解体処分なら
¥1千万で済むといいます.但し,いずれも機関車内のアスベスト除去が
問題になるとの事.
当初は熱烈に歓迎されたものの,その後の維持管理を誰がどうするかの
詰めが甘くあいまいであったためか,少なくとも20年以上前からは
かなり荒廃が目立っていました.
保存の意義があるとすれば,1001号機として典型的な戦時設計の
姿を伝えることだったのですが・・・・・・・・・.
こうなってしまっては,はっきり言ってもう手遅れですね.「市民に親し
まれてきた」というなら,定期的に整備や清掃のボランティアを募集する
等の方法もとり得た可能性は残りますが,そのような活動に取り組む市民グループも無く,世代の移り変わりにつれて関心も遠のいて八方塞がり.処分
について市議会の委員会からは異論も出なかった由.何とも無念な話です.
静態保存SLの解体処分は,私の知り得る限りでは長野県内で多分初めて
だと思いますが,こういう事態はもうこれ限りであってほしいです.