マイロネフは行く

自転車とサイクリングに鉄道や郷土の自然(主に植物),地理,歴史などを織り交ぜ,ジュニア世代にサイクリング人気の復興を念じつつ展開してゆきます.

2016年07月

それでは続けます.

今回は東大滝から橋をくぐって終点まで行ってみます.
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このコンクリートのスノーシェッドは,ざっと800mあります.
その右手前に自生のニホンヤマユリが咲き残っていました.
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この1輪が,この自生スポットでは最も鮮度が良好でした.

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ここが野沢温泉村のどんづまり.前方には工事中の橋脚が見えます.
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野沢温泉村明石地区の,ごく新しい集会所.
バックに見える橋がR117“新線”の東大滝橋です.
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ここでもある民家の庭先に見事な園芸種のユリが咲いていました.

東大滝橋を渡り,栄村に入ります.
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辛うじて平滝地区で咲いているのが見えました.
しかし昨年と比べると,何故かまるで姿が見当たりません.
昨年は飯山線の線路脇でも咲いているのが見えたのですが.

平滝―横倉間で橋を渡り,箕作(みつくり),月岡と
自転車では初めての地区へ乗り入れます.
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8月7日に秋山郷を含む栄村内の総延長100kmを巡る
サイクリング大会が開催されるらしいですね.私は参加しませんが.

ここから対岸の栄小学校からも見える道路を進み,集落を
1つ過ぎると林道めいてきます.
舗装は敷いてあり,勾配はここまでのところ比較的緩やかで
特急自転車(ロードバイク)でも走りやすいのですが,
 路肩にガードレールがありません!
自動車も滅多に来ないこういう道路の方が案外危険な場合もあるものです.
例えば路肩から転落した場合,救助の要請が困難な事態もあり得ます.
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愛車を置いてある,この画像の右側に貴重な湧水がありました.
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こういう清水には本当に救われます.
残念ながらこの行路ではニホンヤマユリは発見できず,天候も危うくなって
きたので,ここからなお約700m?進んだ地点で折り返すことにしました.

途中の小さな神社の境内で,オオウバユリの花を急いで撮影.
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半開きのテッポウユリに確かに似てはいますが,
花がばらける感じもありますね.

では,続きはまた後ほど.

皆様おはようございます.
a383493242改めマイロネフでございます.

当地信州も梅雨は明けたいうものの,ここ2~3日の天候はどうも
危なっかしくて,特に山岳系の行路は自転車で安心して登れません.

そこで昨日(7月30日)は2週間前に訪ねたあの花がその後
どうなったか,また分布の状況も確かめたくてCOLNAGO・Arteに
乗って出かけました.

車内放送オルゴール・鉄道唱歌)

先ずは飯山駅の近くに保存されているこのC56の所に立ち寄ります.
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C56 129号機です.
確か1~2年前頃に塗装の化粧直しが実施され,何とか“見れる”姿に
なりましたが・・・・・・・・・・,
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正面のプレートが複製品然としているのはやむを得ませんが,
煙室扉のハンドルが付いていないのは如何にも
“画竜点睛を欠く”感じで惜しい事です.

では,今回は飯山線に沿って栄村方面へ向かいます.
その前にこの風景をどうぞ.
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飯山地区の米どころ.

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上桑名川の出川橋(いでがわばし)です.
戦後の1950(昭和25)年12月竣工とのこと.
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球体を上にデンと据えた形の標柱がシンボリックです.
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片側に消雪パイプの関係で平行段差があります.
ロードバイク(私の言う“特急自転車”)の細いタイヤは要注意です.

その先の道路脇で,見事なユリの花壇に遭遇しました.
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純白のカサブランカと,他の紅紫等の色の品種名は分かりませんが
ニホンヤマユリをベースに品種改良された
オリエンタルハイブリッドと称する園芸種ですね.
尚,当ブログではこれ等改良園芸種のユリと区別を図るため
これより日本在来の野生ヤマユリは
ニホンヤマユリ
という呼称を使わせて頂きたいと存じます.

間もなく先にある橋を渡り,この集落に立ち寄ります.
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先ずは民有地越しに,ヒマワリと組み合わせて.
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近くまで接近することが全く不可能なため,ZOOM機能を使ったものの
不鮮明な点はご了承願います.

山際の神社の前で.
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どうやら見頃は過ぎていました.
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足元に生えていたニホンヤマユリの実生苗.
数年後には期待できるでしょう.

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この通路を利用して接近できるかと思ったのですが・・・・・・・・,
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花は全て裏側からになりました.

この近くの,ダートのサーキットへ通じる道も少し登ってみました.
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オトギリソウですね.
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花の部分図です.

それと,こちらは
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ユキツバキの果実です.
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この果実をまとめて採集すれば,普通のツバキと同様に
油を搾り取ることができるのでしょうか?

それではここで一旦区切ります.



それでは続けます.
あのユリは蕾のうちから結構目立つ存在です.
とある水田の向こうの草むらで,これは間違いなく完全自生です.
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この時点では未開花でした.今日(7月21日・木)あたりなら
丁度見頃になっていたかもしれません.
栽培品を切り花として出荷するのは大体この状態のようですね.

地区内の道路をもう少し進んで行くと,
ある民家の脇の草地に育っていました.


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いずれも自然の実生で成長したものと判断される個体です.
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こちらが未開花だったのは残念でしたが
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奥の方の個体は見事に開花してました.民有地ですので
接近は不可能で,ZOOM機能を使って撮影できました.

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キカラスウリの花です.
はや,この花の咲く時間になってしまいました.

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これも民家の敷地の縁に咲いていたヤマユリですが,
球根を植えたものではなく,自然の実生による個体とみられます.
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この花の香りを愛車にも振り掛けたかった.
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もう1箇所UPしましょう.
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キク科の雑草(キクイモ?)の陰にも咲いているのが見えます.
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やはり関係者以外立入禁止と判断される場所で,接近は不可能でした.
この後は時間切れのため,少し先のR117で折り返します.
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R117沿いのスギ林の中,今回飯山市内で
唯一発見できたヤマユリです.
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1本の茎に全部で13~14輪も咲かせる豪華さです.ここでは
この1株だけでしたが,下草刈り等の効果が表れています.
やはり接近はできなかったものの,見事なヤマユリでした.

因みに今日18時台のNBS長野放送の「みんなのニュース」では,
南佐久地区のあるお寺で境内のスギ林の整備を行ったところ,
数年前からヤマユリが次々に発芽して,現在では見事な“ヤマユリ園”に
なったと伝えられました.

今回の日帰りサイクリングでも,これらの自生ヤマユリを維持するには
生育地の適切なメンテナンスが必要で,全くの放任状態にすると
かえって消滅しやすくなることが分かります.
これは,いわゆる里山に自生する在来種の草花の多くに共通する問題で,
過疎化に高齢化の影響で山林が荒れ,見つけにくくなった在来種の草花が
多くなっているように思います.

車内放送オルゴール・ハイケンスのセレナーデ)

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これは長野市内へ入った所に咲いていたユウスゲ.
これも,このような栽培品以外ではなかなか見つけにくくなりました.

ヤマユリは長野市周辺では私の知る限り全く見ることができませんが,
今回,野沢温泉村でも改めて自生ヤマユリの分布を確認できたことで
有意義なサイクリングとなりましたが,
気が付いたら絶滅していたということのないように,在来種の植物の
生育する環境は大切にしたいものです.

     全走行距離;120.55km

     実走行Time;7時間05分05秒

     平均時速;17.0km/h

     最高瞬間時速;42.5km/h

     積算走行キロ;10.736km

それでは前々段,野沢温泉村から続けます.
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野沢温泉スキー場のジャンプ台.
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栽培品であるにしても珍しいバイケイソウです.
長野冬季オリンピックのボブスレー・リュージュ会場
「スパイラル」の近くでは一部に自生も見られますが.
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各地の夏場のゲレンデ活用策はMTBが多いですね.
この画像の様なファットバイクのレンタルもあります.
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ゲレンデの上の方から下って来るMTBライダー向けに
こんな標識があります.私は脇見でダウンヒルをして来た
MTBに寸での所で正面衝突されそうになりました.

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唱歌「♪故郷」の作詞者・高野辰之の墓です.
墓石は新しく作り替えられたのかも分かりませんが.

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野沢上ノ平へ向かう途中からの飯山市街地の遠望です.
北陸新幹線の駅舎が存在感を示します.
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もはやこのコースではヤマユリを発見できる見込み無しと判断し,
時間も早くはなくなってきたので,ここで折り返すことにしました.
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ウツボグサ(カコソウ)です.
これも以前に比べると見つけにくくなったように思います.
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野沢の中心部です.
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ここを下ると墓地に突き当たって行き止まりになるので
お間違えのないように.

車内放送オルゴール・ハイケンスのセレナーデ)

その先で右折した細道の激坂をそろりそろりと下ると
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麻釜(おがま)の源泉前に出ます.当然のことながら,
イメージ 15      特に小さな子どもには絶対近づけさせないことです.
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麻釜の解説板です.
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奥の長方形の湯槽が「丸釜」.
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こちらが「大釜」.
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左後方に見える時計の通り,時間が押してきました.
それならR117沿いではどうだろうかと坂を下ります.
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どうやら期待が持てそうな1輪を発見.

というところで,今夜も時間となりましたので
続きはまた後ほど.



本日(7月19日・火)は前段の続きへ入る前に,居谷里湿原と
大町市美麻(旧北安曇郡美麻村)で見つけた今の時季の草花を
ご覧に入れたいと存じます.
昨日,仕事先の現場の都合で今日に順延した仕事の帰りの時間を
利用して立ち寄りました.

先ずは居谷里(いやり)湿原で.一面にアシが茂っています.
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コオニユリが期待通り見頃を迎えていました.
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湿原の場外にも咲いていました.

次はこれ.
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ノハナショウブです.この株は囲って保護されていました.
改良された今日の普通のハナショウブと比べてシンプルなのが
特長なのですが・・・・・・・・・・.
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残念ながら,これはとうに花期は過ぎていました.
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今度は普通のハナショウブと同じ時期に来れば見られるでしょう.
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ノハナショウブの株元.
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サトイモ科のショウブと同様のリブ(葉脈)が通っていますが
葉身が細目で,どちらかというとススキに近い感じです.

次は
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どうも私はこの類の草花の区別は苦手なのですが,
チダケサシではないかと思われます.少なくとも
ユキノシタ科アスチルベ属であるのは間違いないでしょう.
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通路脇に並んで咲いていました.

続いてこれ.
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クサレダマ(イオウソウ)です.
“腐れ玉”ではありませんので念のため.
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花の部分です.一見,アキノキリンソウ等のように見えますが
サクラソウ科です.
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上の2枚は湿原を後にした所で別に咲いていたので撮り直しました.

次はこちら.7月17日の自転車ロードレースのコース沿いで.
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オオウバユリです.
今回初めて画像をご覧に入れることができました.
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太い茎に半開きのテッポウユリのような花が十数輪以上着きます.
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オオウバユリの株元.花が咲くと下の葉が枯れ落ちて,やがて
種子を結んで寿命となる様を,娘が花盛りになる頃には母親は
歯が抜け落ちる等,年老いて姥になることになぞらえたのが
名称の由来と言われます.

ここから県道大町線へ急いで戻って坂を下り始めると
こんな草花を見つけました.
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トモエソウです.
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巴模様の花の形が名称の由来です.どちらかというと
この花弁の形は勾玉にも似ているので,“マガタマソウ”
でも良いではないかという感じがします.
この時期の山地の草むらでよく目立つ花です.

では,本稿はこれにて.



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