マイロネフは行く

自転車とサイクリングに鉄道や郷土の自然(主に植物),地理,歴史などを織り交ぜ,ジュニア世代にサイクリング人気の復興を念じつつ展開してゆきます.

おはようございます.マイロネフです.
(当記事は予約投稿によります)

2024年 2月11日夜,長野県佐久穂町で2人乗りの
バイクが雪の凍結路で転倒し,同乗していた16歳の
女性が頭の骨を折る重傷を負ったという事です.

とかくこういう事故があると,高校生にはバイク
(二輪車)には絶対乗らせるなという感情的な
主張が高まりやすくなりがちです.

しかし単に禁止のしっ放しで安全意識が向上
するわけでは決してありません.

こちらの二輪専門誌の電子版の記事では
熊本県内のある県立高校で,全国的にも
極めて稀な二輪車(競技)部があり,
バイク(スクータータイプの原付)通学
の安全指導にも力を入れている
ということです.



かつて二輪車の問題で学び舎を去らねばならなくなった
元生徒の人々には,何と羨望に堪えない話でしょうか.

勿論,これだけ充実した二輪車教育をもってしても
完全に事故をゼロにするまでには至っていないのは
残念な事です.

しかし二輪車の運転技能も実社会で有用になる
スキルの1つになりますから,特に目の前の
どこにどういう危険が潜んでいるか,
どのようにそれを回避すべきか.

こういった注意力,判断力の訓練が重要になる
訳です.冒頭の事故も,夜間の凍結路面で注意
すべきことを分かっていれば防げたかもしれない
し,そもそも二輪免許取得から1年足らずで
彼女を乗せるべきではなかったのです.

この高校の校長先生は1965年のお生まれ.
所謂ゼロハンスポーツの全盛期に高校生だった
年代に当たります.それだけ高校生の二輪
 問題には理解がおありなのかもしれません.

人命が全てに優先するからこそ,高校における
こういう二輪車の安全教育は,ありきたりの部活動
より余程重要ではないのかと思えます.極端な話,
キャッチボールなんぞできなくても命に関わる
ことはありませんが,二輪車の乗り方の間違いは
即人命に関わります.これは自転車であっても
当然同じ事.

日本では歴史的に,乗り物を自分で
所有して管理する文化が根付いて
いなかったため,交通機関は公共で
ある事,まして高校生が自分の
バイクを持つ等は分に過ぎている,
高校生らしくないという意識が
国民の間に存在する
のは確かの
ようです.赤字の地方
鉄道線や
バスがいざ廃止となると
慌てて
存続運動を起こして大騒ぎ
する
のも,こういった歴史的,
文化的な
背景があるためではないか
と思えます.

前段の記事で取り上げたバスの存廃
問題は確かに深刻ではあります.

若い世代には時代に即した交通安全教育
は必要です.しかしその結果,自分で
運転免許の取得もできない15歳以下の
子どもや高齢者から移動の自由を完全に
奪い取るような交通政策でも良いのか,

・・・・・・・何とも悩ましい問題です.

それではまた.

こんにちは.マイロネフです.

当地長野地区でも,バスの減便,休廃止
問題が一段と深刻化しつつあります.
今度はK社改めA社の路線バスの話.

主に長野市南西部のバス路線が,土曜日も大幅に
減便されるという事です.

(上のアプリを1回タップすると地図が出ます)
詳しい路線のimageは上記の地形図アプリからご覧願い
たいと思いますが,主な減便対象は❝更級丘陵❞を越えて
久米路橋を渡って篠ノ井―信州新町を結ぶ路線等で,
私個人としてはこの一帯にもサイクリングの既走コース
のネットワークを過去数十年に亘って展開してきており
なじみ深い地域であります.

しかし住民は減る一方.それも家によっては複数台の
マイカーを持っており,乗るのはもはや運転が如何にも
ならないお年寄りばかり.

こうなると,運転ができなければもはやタクシー以外に
交通手段は無く,買い物の代金や医療機関に支払う¥金
よりその運賃の方が断然¥高額ということに
なってしまいます.

高齢ドライバーの重大事故の多発が社会問題化
している折でもありますから,何とか代わりに
なるアイディアは無いものかと考え込んで
しまいます.

思い起こせば約50年前まで,上記地図アプリの
黄色で示された主要道路の何本かにも路線バス
が運行されていました.主な所では篠ノ井から
やはり❝更級丘陵❞の青池地区を通って明治橋を
渡り七二会(なにあい)地区の笹平・市場方面
を結ぶ線,笹平から大安寺橋を渡って同じく
❝更級丘陵❞の原市場を経由して稲荷山,屋代駅
を結ぶ線,両郡橋から小松原を経由して篠ノ井
を結ぶ線等です.

尤も,それらの路線はその当時から既に
❝シジュウカラの小鳥バス❞状態に陥って
いましたので早くから姿を消しており,
その路線網をなぞる形でサイクリングの
 コースの網の目を展開してきた次第です.

私自身も流石に現在ではそれらのコース
を気軽に走りに行ける体力も無くなって
来たので
(それ故にこそXLR80Rの購入に踏み切った
訳でもあるのですが)特に中山間地で交通弱者
となる高齢者の立場にも一定の配慮は
しなければ・・・・・・・という気持ちにも
なってきます.

やはり休日には全くの❝シジュウカラバス❞
になってしまうローカルの路線バスより
確実に運賃収入を稼げる観光路線のバスに
乗務員を回したいというN社の事情も
尤もではあります.

それではまた.

こんばんは.マイロネフです.
今般,他の事はあまり厳しくは言われなく
ても,こと自動二輪や原付バイクの類だけ
は絶対厳格に許されなかったという女性の
話がこちらのURLから配信されました.

この女性の父親は高校教師で,生徒の二輪車による
事故死を何度も経験しているので,大切な我が娘に
だけは絶対に乗らせまいという固い信念を持って
おいでだったようです.

確かに心情的には無理もない話ではあります.しかし
事故死の危険度は自転車であってもさしたる差異は無い
筈.さらに乗用車なら絶対安全かと言えばこれまたそう
いう保証はどこにも無いのも明白な事実です.

しかも乗用車と来れば18歳(高3)で免許の取得直後,
程加減を知らずに無謀なスピードを出しては複数の友達を
道連れに死んでしまうという,なお悲惨な事故を起こした
例も2つや3つではない事もまたご高承の通りであります.

私自身は高校生の二輪免許の取得には経験上,賛否両論を
抱えております.私が二輪(50ccの所謂ゼロハンスポーツ)
に乗り始めたのは普通免許を取って20歳を過ぎてから
でした.

やはり四輪の普通免許の前に原付ないし小型の二輪
(現在は400cc級まで区分は無くなっているが)で
経験を積んだ方が四輪の運転(免許取得)も円滑に
行くので大きく役立つという点.

その反面,安易に二輪に靡く前に本格派スポーツ
自転車の経験を存分に積んで,現在の車社会の
あり方がこれで良いのか客観的に見て欲しいと
いう気持ちもあります.

約40年前,若い世代に乗る気にさせる魅力的な
二輪が50cc級から実に多彩に存在し,次々に
モデルチェンジが行われていました.

ところが現在では二輪車販売店の店頭を見ても,
高校生位にも好適と思われる小型の機種はまるで
影を潜め,そんなに是非とも欲しいとは思えない
機種ばかり.気が付いたらそういったスポーティな
小型二輪に乗る高校生も全くといって良い程いなく
なってしまっています.かつては顧客の約2割が
高校生だったという二輪販売店もあった
らしいですが.

50ccのスポーツバイクが消滅したのは所謂
❝3無い運動❞とか,少子化による若い世代の
減少という社会的要因の他,小さな排気量の
ガソリンエンジンは排ガス規制に対応できない
という技術的な要因もあるとされています.

なるほど,どこかの国の交通ラッシュのように
原付バイクの大群に排ガスを出しまくられては
環境政策上非常にマズいのは事実です.

比較的最近になって,教育界ぐるみの二輪車
禁止(3無い運動)を再考しようという動き
も一部には出てきているようですが,もはや
 時すでに遅しという印象が小さくありません.

二輪車の販売店も,いつの間にか確かに
少なくなりましたね.

それでもいちサイクリストでもある私と
しては,使用範囲の広域化,高速化と共に
楽しみながら❝ためになり❞,環境政策上も
有用な自転車教育の改革に取り組んで欲しい
というのが本音であります.

また何ともとりとめのない話になってしまい
ましたが,今夜も時間ですのでこの辺で.

また,この種の話題・問題に関しましては
今後も機会を見て当ブログでも取り上げたいと
思います.

当ブログの関連記事としてこちらも改めてどうぞ.


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