マイロネフは行く

自転車とサイクリングに鉄道や郷土の自然(主に植物),地理,歴史などを織り交ぜ,ジュニア世代にサイクリング人気の復興を念じつつ展開してゆきます.

カテゴリ: 自然保護

こんばんは.マイロネフです.

さてご高承の通り,全国各地でこのところ
クマの人身被害が多発しておりますが,一部
には非常に感情的にその駆除を非難して騒ぎ
立てる,困った方々がいるものです.

この保護団体にとって,クマは❝友達❞という
感覚なのでしょうが,何年も飼い慣らされた
としても所詮は野生の動物ですから,どうか
した拍子に思わぬ危害を加えないとも限りません.

まして突然我々人間の日常生活の圏内に現れ
たなら,少なくとも混乱が起きない方が奇跡と
いうもの.

主に戦後になってから木材不足に対処するため,
広葉樹林を悉く皆伐してマツ,スギ,ヒノキ等の
人工林に置き換えたが,それらの樹々の成長が
待たれることなくその後の木材輸入自由化等の
社会,経済情勢の変化によって見捨てられ,クマ
等野生動物の餌場が失われる結果となった,長年
に及ぶ林野行政の悪さに大きな原因があり,クマ
等野生動物の方こそ被害者であるというのが彼等
保護団体の主張です.
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これは2014年 6月15日,COLNAGO・Arteで
木島平村糠塚からカヤの平へ登る途中の風景
ですが,確かに現在はスギの樹オンリーに
なっているこの山林も,元は豊かな広葉樹の
 林だったのかもしれないと思ったものでした.


しかも樹齢的に❝伐り頃❞とみられるにも
かかわらず,木材価格の低迷のためか適正な
利用も進んでいない実態が分かりそうに
感じました.

こうしてみれば,彼等クマ保護団体の主張も
まんざら一切理解できない事はありません.

しかし農作物ばかりか人命にまで被害が出て
いる以上,現実的に捕獲,駆除はやむを得ない
と理解すべきです.

単細胞な感情論でクマを殺すのは残虐と主張
されては迷惑千万と言わざるを得ません.

弱肉強食の自然界で生きている野生動物は,
童話や昔話の世界に描かれた動物のようには
いかない
ものです.

それを人間の浅知恵で何とかコントロール
できると思う方が間違いなのです.大体,
日本国中の公園からドングリを掻き集めて
山奥に❝撒き餌❞をすればクマは人間の生活
圏内に出て来ないと考えても,それをどう
やって実行するのか,考えただけでも
 荒唐無稽な空理空論にほかなりません.


住民の生命や財産が被害に遭ってもクマの
保護の方がそれ程までに大事だと主張する
なら,彼等クマ保護団体が全世界どこから
でも理解ある団体や個人から寄付を募って
補償に当たるべきだと思いますね.

それでは今夜も時間ですのでこの辺で.

  猛暑お見舞申し上げます.
当地長野市内も例にもれず猛暑続きですが,3連休の
ことでもあり,今日(2023年 7月17日・)は偶には
またCONLAGO・Arteも乗らないとと思い,市内のごく
近距離圏内でこの時季に見たい植物を訪ねて回りました.

出発に先立って雑事に追われ,身支度にも少し手間取って
この時季としては極めてマズい時間の出発となりました.
先ず,これは是非にと思うこの樹から.
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長野バスターミナルの向かい,JA会館前の
シダレグワです.

ここは,かつて長野県の蚕業試験場があった所で,
それを記念して植えられているものと思われます.
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枝ぶりの一部です.
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上の部分も見上げてみましょう.

クワはクワでも,シダレは珍しいですね.因みに
 上田城址公園にも確か同じシダレグワがあった筈です.

次にここから裾花川に沿って県庁の西方へ.

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河川敷の草取り用に?飼われている1頭のヤギがいました.
因みに我が老母の実家でも,1960年代前半まではヤギを
飼っていました.


次は,瓜割清水です.
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入口の❝標準的❞なクワの樹.
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これでは樹高が高過ぎて,実際の養蚕には
使えません.しかし樹齢の古い樹になると
高級家具用として珍重されます.
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当地でも1970年代前半までは養蚕が
まだ広く見られたので,こういうクワの
樹にも懐かしさを感じます.
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瓜割清水です.梅雨時のためか水量が
普段より多いようです.

これよりは長野西高校の脇から七曲りの登り口
まで攀じ登ります.幸い木陰であったのでかなり
助かりました.

次の目当ては,善光寺裏手の誰もが知る
仏教施設の通路に咲く,
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この❝半自生❞のニホンヤマユリです.
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支柱を立てないと,花の重みで
茎がダウンしがちですね.
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開花して間もなくのようで,それらしい
芳香も楽しめました.しかし昨年と比べて
個体数が減っているように見受けられました.

せっかくなら,早い時期から手入れをして
もらえれば,なかなかの見ものにもなると
期待できるのですが.

そういえば,以前長野県東部のあるお寺さんで
裏山の手入れをしたら見事なニホンヤマユリの
花壇ができたという話も報じられたように記憶
しています.

現在の自分の体力で,サイクリングでは無理と
しても,せめてXLR80Rで訪れることができる
なら・・・・・・・・・・という気持ちではおります.

この後は長野市街地北部の住宅地をランダムに走った
後,14時30分頃に無事帰着することができました.

自転車で走っていて,風が当たるうちは暑さを何とか
凌げるものの,照り返しの中で信号待ちはキツいですね.

本来なら炎天下の運動は避けるべきであると言われ
ながら,あの高校野球だけがいつまでも例外で良い
とは思えません.

では今夜も時間ですのでこの辺で.

全走行距離;27.20km                     

実走行time; 2時間14分09秒                       

平均時速;12.1km/h                      

最高瞬間時速;44.0km/h                      

積算走行キロ;18,385km                        

こんばんは.マイロネフです.

田植えも大体終わる頃となり,水田からは夜な夜な
カエルの大合唱が聞こえ来る時季となりました.

ところが当節,このカエルの鳴き声を
何とかしろと農家に苦情を入れる人が
いるというのですね.

これには私も唖然としました.農薬でも
使って全滅させてしまえと言うなら実に
空恐ろしい事です.

カエルは害虫駆除に大きく貢献していると
いいます.それを根絶させてしまったら,
出来たコメも農薬まみれで安心,安全とは
言えなくなるかもしれません.

尤も,あの「フォーン,フォーン」と鳴く
ウシガエルは外来生物でもあり,何らかの
対策は必要ではありますが.


そういえば中学1年の理科(生物・地学系の
第二分野)の教科書の中で,ある川でブユを
駆除するためせっせと農薬をまいた.それで
その年はブユは減ったものの,翌年以降生き
残ったブユが前にも増して大発生するように
なった.原因は農薬でブユの幼虫の天敵でも
ある魚類も全滅させたためであった・・・・・・・・
という話を読んだ覚えがあります.

害虫駆除といえば,ツバメも大きく貢献して
いるのはご高承の通りですね.しかし近年では
そのフンの汚れを嫌って寄せ付けない建物が
多くなっています.

害虫被害を減らすには,こういった天敵となる
生物の特徴や生態等を多少でも知って共存する
工夫も必要で,その辺に関する理解も何も無い
まま一方的な駆除,排除の動きには何とも殺伐と
したやり切れなさを感じます.

当方の自宅の近辺も約30年前までは東の方角に水田が広がり,
今の時季なら夜ごとのカエルの大合唱,そして収穫期ともなる
と,窓を開ければはざ架けが見える,長閑な風景が残っていました.

それが近年,いつの間にかその水田も大半が宅地に変わり,
特に今年は今の時季でも気が付いてみたらカエルの声が全く
聞こえなくなってしまいました.これも時代の成り行きと
受け止めざるを得ないのかと,残念に思っております.

それでは今夜も時間ですのでこの辺で.

こんばんは.マイロネフです.

昨日のXLR80Rrideで,今年の春に
着目していたあの花木の果実がそろそろ
熟す頃と思い出したので,その自生現場に
立ち寄ってみました.
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ミヤマウグイスカグラです.
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これだけ花が咲いた割には,❝歩留まり❞は少ないですね.
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果実をどUPで.この後摘まんで試食
してみました.プチュッという食感で
甘味もあります.これでも見つければ
嬉しくなりますね.

それでは,また.

では親海(およみ)湿原へ移ります.
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農業関係者の車両以外,車両は全面通行禁止です.
そこで駐車場はどこが良いのか,困りました.

では,湿原へ進みます.その一部の風景.
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最初に目についた花は・・・・・・・・・.

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サワオグルマです.
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秋咲きのオグルマやカセンソウと比べると
花は小輪で,草丈は高くなります.
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通路の脇を飾っている部分がありました.

で,今回最大の目当てだったのがこの花.
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カキツバタです.この日の段階では
幾分早かったのか・・・・・・・・・.
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花芽の付いた茎も立ち上がっていましたが
それほど数は多くなく,あの尾形光琳の
 名作を思わせる群生にはならないのかも.
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オオホウチャクソウが,
この場所では
咲き残っていました.
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姫川源流湧水の石碑です.何故かここの
名物の筈のバイカモが,茎も葉も全くと
言っていい程見当たりませんでした.

次に中綱湖の南端へ.
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カキツバタはここにも若干はありますが,
キショウブは外来種で繁殖力が強く,はびこる
というので何とかしてもらいたいものです.
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因みにここにもコウホネがあるらしいので
その時期を見計らってまた来てみたい所です.

最後に居谷里(いやり)湿原にも回ってみました.
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胴が太くて短めの,見慣れないトンボが
飛んでいました.残念ながらハッチョウトンボ
とは全くの別種であります.

また,ここでは都内八王子市からお越しの
ご婦人と一緒に園内の散策を楽しむことも
できました.

この春はここ居谷里,唐花見(からけみ),
そして親海(およみ)と,大町・北安曇地区の
湿原3箇所を順に訪ねてみましたが,以前と比
べると確かに水量が不足気味で,植物の種類も
以前よりやはり少なくなったように見受けられ
たのが気に懸かりました.


では今回はこれにて.
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(ホーンボタン,PUSH!)ピ!

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