マイロネフは行く

自転車とサイクリングに鉄道や郷土の自然(主に植物),地理,歴史などを織り交ぜ,ジュニア世代にサイクリング人気の復興を念じつつ展開してゆきます.

カテゴリ: 郷土史

では信州新町の中心部へ移ります.
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浚渫工事のため,琅鶴湖はこの姿.
水内(みのち)ダム建設前,ここ信州新町の犀川は
斯くこそありしやと思わせます.意外に広い河原が
あったのかも.
(画像撮影に本来ならもっと早い時間に来るべきでしたが)
(♫車内放送オルゴール・鉄道唱歌)

さていきなりですが,ここ信州新町で
以前JR高崎線「新町」駅のホームの
柱に付けられていた駅名札が使われて
いる場所があります.
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ホーロー製で,なかなか立派なものです.

これが何かと言いますのはこちら.
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当地の犀川の堤防建設に使われたという
トロッコ軌道の機関車です.

昨年,ここに隣接する学校の工事で仕事に来て
いたところ,このような展示保存の準備が行われて
いたのでその後が気になっていましたが,先日の
社用での往復の際に斯くも立派に展示されたのが
見えたので,これは当地域の新たな目玉になり
得ると,改めて確認に訪れた次第であります.
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その当時の解説板がこれ.画像のクリックで
拡大すると読みやすくなります.
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機関車の諸元(spec.)です.
1953(昭和28)年11月製造,整備重量4t,
ディーゼルでなくガソリンエンジンが動力
というのも珍しいです.ゲージ(軌間)は
610mm.まさに文字通り❝軽便鉄道❞です.
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運転室の内部.コンデジのレンズを窓ガラスに
 密着させて何とかそれらしく写すことができました.
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機関車の車軸部分.
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同じくブレーキの部分になります.

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これが当時使われた無蓋貨車ですね.
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木造無蓋車の方は新しく復元されたものでしょう.
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驚く程に簡素な連結器部分.
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貨車の車輪部分.ホイールベースを短くして
カーブを曲がりやすくしたのでしょうか. 
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展示用のレールはUNION社製でしょうか.
1903(明治36)年の製造のようです.
犬釘の代わりに曲げた異形鉄筋を使って
いるのが面白い.
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復元された❝軽便貨物列車❞の全体像です.
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R19の反対側から見た図です.こうして
見ると,あたかも絵本に描かれるお伽の
 世界の
列車のようにも思えます.
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私もこれまで全く存在を知らなかった
このトロッコ列車,貴重な郷土史の
史料として末永く大切に
されたいものです.

                              (続く)

こんばんは.マイロネフです.

当地長野市の信州大学教育学部の裏手に
こんな赤レンガの建物があります.
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長野市内でも数少ないレンガ建築ですので,いつも
どういう由来の建物なのか気にはなっていました.
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今回,この大学の同窓生でもあられる切り絵作家
柳沢京子さんの個展がこの建物を会場として
2023年10月 3日()から10月 9日(月・祝)まで
開催中と2日前に偶々通りかかって知ったので,これは
この建物を知る貴重なチャンスとみて,切り絵の
展覧会の鑑賞がてら本日(2023年10月 8日・)午前
CANNONDALE・SL2のポタリングで訪れました.
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名称は
信州大学教育学部同窓会 赤煉瓦館
と申します.(以下,当ブログでも「赤煉瓦館」と表記します)
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赤煉瓦館の正面玄関です.受付で頂いた
平成29(2017)年 6月 5日付同窓会報により
ますと,創建は1895(明治28)年,長野県庁
の書籍庫として竣工.1908(明治41)年の
県庁舎の火災でもこの建物だけが焼け残り,
1911(明治44)年,当時の長野師範学校が
譲り受け,長年,教育学部の書庫として使用
されておりました.

2014(平成26)年11月22日の長野県北部地震


(神城震災)で建物内部の床や棚,内壁等の一部が
崩壊し,解体の危機に直面しました.そこで同学部
同窓会は大学に貢献する設立30周年記念事業として
長年積み立ててきた基本財産から,¥4,677万円の
事業費で国登録有形文化財を永久保存できるように
カーボンファイバーシート工法で耐震補強を施し,
同窓会館として多目的に活用できるよう改修工事を
 2017年 2月から同年 7月の期間に行ったということです.
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外装は,創建時の姿を極力そのまま
 活かすようにされています.
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レンガ積みの外壁の一部.「イギリス積み」と
称される方法で強度を高めているとされています.
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「覆輪目地」もバッチリ分かります.目地の
素材は石灰モルタルであるということです.
手が込んでますね.
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登録有形文化財の指定は2008年です.
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現地の解説板です.

今回,柳沢京子さんの個展に合わせてこの貴重な
建物を見学させて頂くことができました.当日ご案内
を頂いた関係各位に改めて心より御礼申し上げます.

それでは今夜も時間ですのでこの辺で.

では前段から代わりまして,本日(2023年
10月 7日・)は長野市北部の若槻・浅川
地区のヒガンバナのspotをCOLNAGO・Arte
に乗って,数日前,社用の車で目についた
所から回ってみました.

稲刈りの済んだ水田の土手で,これはなかなか
いい絵になるなと思ったのですが・・・・・・・・・・.
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ウーム,やはり数日遅かったか,花色がかなり
褪せ始めていたようでちょっと残念・・・・・・・・.
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それなら他の花は何か無いかと見れば
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ノアザミの花にセセリチョウが蜜を吸いに来ていました.
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草刈りの後の返り咲きなので,草丈も低いですね.

次に旧北国街道に入りまして,こちらは
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1878年,明治天皇巡幸の際の休息所の跡です.
以前にも1回ご紹介しましたが,改めて.
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鬼瓦にも特色があります.
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ここで明治天皇に献上されたのが,この神社の境内の湧水.
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カーブした参道を通った先にあります.
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途中にコバノガマズミの果実も見られました.
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こちらが本殿で
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湧水はこちら.以前より幾分量が減ったか?
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この神社の脇でもヒガンバナのまとまった群生が見られました.
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❝水引色❞の花もありますね.
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こういう得体のしれないキノコには手を出さないのが無難ですね.
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近年では少なくなったはざかけの風景.この農家さんが
関係者総動員で脱穀作業に追われていました.
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ここも,この北国街道筋でちょっと着目したい
ヒガンバナの自生spot.
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ここも幾分見頃を過ぎていたのが惜しいところ.
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それでも鮮やかな色の花もありました.
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「寛政十二庚申七月 奉納大乗妙典六十六部廻国
 供養塔 願主 当邑七右衛門」と彫られています.
(旧漢字の一部は当ブログで現代の常用漢字に置き換えています)
最後にもう1箇所,まとまったヒガンバナの群生を.
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2日間のポタリング圏内で,この花の
花見を十分楽しむことができました.

では今回はこの辺で.

2日間の走行距離;42.69km                

実走行time;3時間09分46km               

平均時速;13.5km/h                    

最高瞬間時速;46.0km/h                  

積算走行キロ;18.523km                 

【追記】
本日(2023年10月 8日・),ツール・ド・九州熊本・阿蘇
ステージが開催されています.お時間の合間にどうぞ.

こんにちは.マイロネフです.

筑北村から県道〈55〉系統を辿って
山清路方へ向かう途中,確かに元炭鉱の
坑口跡があった筈だと思っていましたので,
今回再発見ができました.

そこがこちら.差切峡の下流の方になります.
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生坂村重(かさね)地区に残存する炭鉱跡で,
その昔,篠ノ井線沿線地域各所に点在した
亜炭の炭鉱跡の1つです.
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解説板がこれ.
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第二次大戦後の一時期まで採掘がされていたとは
意外です.
しかも山間で谷間の地元としては(危険
手当を入れるとしても)高収入だった
らしいですね.

ハイリスク,ハイリターンの典型だったのかも.
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これが坑口.右上の樹木は当然,閉山後に
成長したものでしょう.
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内部を覗いてみます.手前のコンクリートも
崩壊しています.
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内部も当然崩落していますから,
今となっては実態は全く分かりません.

とりあえずこれはこれとして,差切峡の上流側
では,この2種類のツツジが咲き始めていました.
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サイゴクミツバツツジ(或いはユキグニ
ミツバツツジか)と
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(普通の)ヤマツツジです.これが咲き始めた
ということは,あのツツジは多分もうダメかな
と思って,山清路に着いてみると・・・・・・・・・・.
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案の定,間に合いませんでしたw.
このヒカゲツツジは他のツツジよりも早咲き,
しかもどこにでもは無い❝地域限定種❞で,さらに
今年はどの春物の花も開花が早かったので,見頃が
全く読めませんでした.
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落石除けの金網越しに.
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かなり色は褪せてはいたものの,
辛うじてこれだけが咲き残っていました.
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ヤマツツジと
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サイゴク(或いはユキグニ)ミツバツツジは
ここでは未だですね.丁度ツツジの端境期に
当たったところでした.
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平(たいら)発電所の工事の関係で
この山清路の古の姿が今暫くは
見ることができそうです.
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橋の建設時の支柱(支保工足場)を立てた
跡がさらにはっきり分かります.

この後は冷たい向かい風に悩まされつつも
どうにか無事,今回のXLR80Rの
rideを終えました.

では今回はこの辺で.

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本年もマイロネフのブログを
宜しくお願い申し上げます.

それでは先ず前段の続きとして,小田切発電所工事に伴う水位
低下で見られる昔の道路跡を改めて観て行きたいと存じます.
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今回は以前の時と比べて水位が高いですが,辛うじて
ダム建設前の道路跡を見ることができます.
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この部分のダム建設前の道路は如何なって
いたかは
全く判然としません.しかしいずれに
しても昔から
難所であったのは事実でしょう.
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上の画像をもう少しUPして.
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どうやら幅員は現在の基準では1車線らしいですね.
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排水路の中は泥で埋まっていますね.
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道路の下の石垣はこういう具合です.

これが,今回改めて観ることのできた
小田切ダムの建設前の道路の一部という
訳かと,再認識することができました.

因みにこれが,今回の我が
[マイロネフ]家のおせちであります.
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(色合いがどうしても正確に出ませんのでご了承を)
行きつけのスーパーの閉店間際で格安に入手
できた材料もありますが,必要最小限の素材で
一応それらしい体裁を整えることはできました.
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本日(2023年元日)は恒例の武水別(たけみずわけ
神社の初詣等にも行きましたが,そちらは明日以降
改めてUPしたいと存じます.当方としてはいろいろと
追われて慌ただしい年末年始になりました.因みに
年越し蕎麦ですが,大晦日の間際にスーパー等で買い
求めようとすると,生蕎麦でも原材料名の表示が
「小麦粉、そば粉・・・・・・・・」の順になっている商品しか
無い場合があります.この順番になっている蕎麦は「蕎麦
風味の細麺」となる訳で,やはり「そば粉、小麦粉・・・・」
の順番の商品とは味に差があると思われます.

以前,ある焼き肉店の看板に書かれていたフレーズの
パクりではないですが「美味い蕎麦(十割蕎麦とか)
は高くて滅多に食べられないし、安い蕎麦は本当の
蕎麦の味がしないんだよね。」となってしまうのです.

では今年も皆様には明るく良い1年になりますように.

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