マイロネフは行く

自転車とサイクリングに鉄道や郷土の自然(主に植物),地理,歴史などを織り交ぜ,ジュニア世代にサイクリング人気の復興を念じつつ展開してゆきます.

2019年07月

こんにちは.マイロネフです.

学校も夏休みに入り,自転車の長距離走(ロング
ライド)を試みる人が多くなる時節でもあります.

ところでこの1~2年,主にヨーロッパ
ではサイクリングにe-BIKEなる,一種の電動
アシストを装備した自転車が流行し始めて
いるらしいですね.
これについては下記のサイトで特集が組まれております.

https://cyclist.sanspo.com/spindex/471033

同じサイトのこちらの記事には当方の所感も入れました.

https://cyclist.sanspo.com/470759


そもそもe-BIKEなるものはスポーツ自転車としては邪道であり,いい
若い者が電動アシスト自転車を利用するのは好ましくないというのが
私の持論だからです.また,今年の「ツール・ド・美ヶ原」でも
e-BIKE部門が設定されたようですが,
これからのスポーツ自転車は
e-BIKEの時代とばかりの主張を苦々しく思ったからでもあります.

これに対し,ロードだけを基準に考えている視野のとても狭い考え
という反論を頂きました.

私が初めてロードバイク(私の言う❝特急自転車❞)を買い求め,使い
始めたのは1984(昭和59)年春のことです.勿論当時のフレームは
Cr-Mo鋼製で“電動アシスト”なる仕掛けもありません.

しかし当時乗っていたHT(ハイテンション鋼管)フレームの
ランドナーと比べ,走り心地の軽さから日帰り走行距離の大幅な
延伸が可能になるなど,私のサイクリングに
著しい変革を及ぼしました.

この年の8月15日に長野市中心部ー直江津間の日帰り往復に成功し,
以来種々の制約の中で,安全な日帰りサイクリングの限界に挑戦する
目標を順次設定して,上甲信越4県に跨る総延長約7,200km余りの
日帰りサイクリングコースのネットワークを展開してきた次第です.

最近,ロードバイクのブームに翳りが出てきたと
いいます.その原因の1つは,多段ギヤを装備
したサイクリング自転車に不慣れなまま,
高価格の
ロードバイクに手を出してしまい,
乗りこなすことができずに苦痛を体感した
ことにもよる可能性も考えられるのです.

現在,MTBタイプの多段ギヤ付き自転車に乗って
いる小学生は多いですが,そのギヤのシフト機構を
使いこなす練習をしている子は滅多にいません.使い方が
分からないためか,乗って登れそうな坂でもそのMTBを
押し歩きで登る子をしばしば見かけることがあります.

これは電子フラッシャー付きが人気を集めた約45~50年前
でも同様だったのではと推定されるものであります.

だから使えなくてサビだらけ,だから必要ない,それで
中学に上がると平凡なママチャリにして,サイクリング
には見向きもしなくなる――そういうパターンが非常に
多いように見受けられます.

現時点におけるe-BIKEなるものは未だ頗る
高価格であり,その割に有効距離がさほどで
ない
など,「買いたい」気にはなれません.

別府,新城両選手に代わる日本人選手のホープを生み出す
ためにも安易にこういう自転車で利益を出そうと思わず,
何十kmでも何百kmでも自力で走り通すテクニックと知識,
知恵を普及させる地道な取り組みを自転車業界にも
望みたいですね.

「そういう事は利益にならない」と言われれば身も蓋もありは
しません.しかし(少なくとも日本国内の)自転車業界は往時の
サイクリング車にしても約30年近く前のMTBにしても,
「これが売れ筋だ」と思えば一斉に同じ方向へ靡いて安易な
増収に利用しようとしては定着させることができず,“不採算
部門化”させてきた歴史を繰り返してきているように見受け
られると思うのは私だけでしょうか.

e-BIKEの不賛同を,旧態依然の根性主義と
否定してほしくはないのですが.

それではまた.

こんばんは.マイロネフです.

本日(2019年 7月26日・)付の信濃毎日新聞25面の記事
によりますと,諏訪湖岸を一周,循環する 自転車専用道
一部,湖岸の
南端部約820mが来たる2019年 8月 8日(
から供用を開始すると,長野県諏訪建設事務所が発表した
ということです.


同記事の写真によれば,従前のジョギング(ランニング)
コースと完全に一線を画し,❝特急(ロードバイク)❞,

❝急行(クロスバイクやMTBの類)❞自転車が歩行者に
煩わされることなく快適に走れそうな構造になっている
ようで,幅3mの中央にはさらにセンターラインを引いて
左側通行を順守させる方針とか.これも歓迎すべき事です.

今回開通の区間は,岡谷市,諏訪市,下諏訪町と共に7年
後の2026(令和8)年度までに整備が計画されている建設
キロ約16kmの一部で,総事業費は約¥1億1,500万円,さらに
今年の秋から原田泰治美術館附近までの約1kmを,総事業費
約¥1億6,000万円で来春までの間に整備予定との事です.

問題は,もしも高速度のスポーツ自転車がそこしか走る
ことができないとなると,地元では日常的にはかえって
不都合な面が出ることが懸念されます.

在来の一般道路でも車道左側通行を基本ルール
として,その
時の目的に合わせて使い分けが
できるのが望ましいのです.
(以下,5月17日にUPした記事,画像の再掲になります)
153
これは上諏訪駅に近い諏訪市内のR20.
都内起点199.9kmの地点です.
154
155
上3枚は2011年 5月 3日,長野市の自宅から
My COLNAGO・Arteに
乗って日帰り圏に収めた時の画像です.

この時は諏訪市を出発する頃から天候が下り坂で,辰野
から善知鳥峠までしとしと雨に降られてしまいました.
ところが塩尻市内まで来ると,意外に降った形跡はなく
路面は乾いていましたが.

ともあれ,この❝スワイチ❞自転車道が
完成し,諏訪湖の水質も泳げるまでに
改善したなら,トライアスロンの開催も
あながち夢でなくなるかもしれません.

では今回はこれにて.

こんばんは.マイロネフです.


オリンピックの開会まで1年となった今日(2019年 7月24日・),
都心で大掛かりな交通規制の実験が行われました.

どこもかしこも車で一杯でボヤキや恨み節がそこかしこから漏れ来る
ようですが,動かない,動かないと嘆くばかりでは埒があきません.

ぎっちり詰まった車の列をTVニュースで見るにつけ,自転車を
巧く活用する発想が何故出ないのか,不思議にすら思います.

自転車専用レーンを造る余地が
   無いとは言わせません.
例えばここ.
DSCF8074
台東区内の一例ですが,同じ歩道の中で
歩行者と自転車とを混在させています.DSCF8074 (2)
この画像は2015年 8月 6日の撮影ですが,
この歩道は半分削って車道の一部に組み込んで仮設風の
ガードレールを並べれば自転車専用レーンの整備は簡単な筈.
「車道が原則,歩道は例外」の自転車安全利用五則はここでも
骨抜きになってしまっているのです.
DSCF8075
こんな状態で,歩行者と自転車の事故や
トラブルが起きない筈がない.

歩行者がいる度にいちいち降りて押し歩きや徐行を強いられては自転車が
スムーズに流れず,地域間交通の手段としての機能が著しく損なわれます.

ロンドンではオリンピックを機に,自転車の通行区分の改善が大きく進んだと
いわれます.今度の東京オリンピックでは競技会場の配置や距離などに違いがある
にしても,自転車の機能を余りに軽視し過ぎ,世界の自転車を知らな過ぎです.

競技自体も,例えばツール・ド・フランスで次世代の日本人選手の
ホープが出現していないのは残念ですし,自転車競技の地位を高める
千載一遇のチャンスでもある今度のオリンピックを活かせず,まして
多くの子どもに夢を与えることができずにいる日本の自転車競技界の
現状は嘆かわしいばかりです.

いずれにせよ,不要不急のマイカー利用は国民が進んで縮減
できるような,もっと大胆な対策が望まれます.

それではまた.

こんばんは.マイロネフです.

今日(2019年 7月21日・)は来年開催の東京オリンピックの
自転車ロードレースのプレ大会(テストイベント)が行われましたね.

https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20190721-00000040-jnn-soci

(このニュース映像は一定期間を経過すると閲覧できなくなります)

詳細はこちら.
https://cyclist.sanspo.com/481666

天候も心配されましたが,先ずは無事終了したことを
喜びたいと思います.


未だに日本ではこういう自転車レースに差別的な傾向が強く,1日だけの
この大会にさえ,交通規制に不満を示す書き込みがコメント欄で見られた
のは残念な事ですが,マラソンや駅伝なら良くて自転車のレースは
容認できないとは筋が通りません.

これでは日本選手のメダルはおろかベスト8すら
望むべくもなくなりますね.

最近,❝特急自転車❞の売り上げが頭打ち傾向になってきたといいます.
これにはいろいろな要因が考えられますが,何といっても
オリンピックに向けて自転車のスポーツに対する
国民の理解を広げる絶好の機会になるというのに,
初心者(beginner)対策を軽視してきた自転車競技
界と自転車業界に大きな責任があり,言い換えれば
自転車競技全般に対するこの国特有の差別意識

正々堂々と対抗できずにいる彼らの不甲斐なさ,
PRの下手さ加減も私は不満に思っております.


それはともかく本大会のレースの成功を私も祈念しております.

一方,今日は14時から15時まで,長野県内ではSBC信越放送TVで
野尻湖トライアスロンの録画ダイジェスト版が放送されました.

今回は幸い雨も無く3種目のメドレーが成立した由,さらに地元の
高校の先生や病院の先生の健闘ぶりが伝えられ,心にしみました.

自転車レースのTV放送は滅多にないので可能な限り試聴したいものです.

それではまた.

こんばんは.マイロネフです.

去る2019年 6月30日開催された「ツール・ド・美ヶ原2019」の
ダイジェスト版が本日(2019年 7月20日・)15時より30分間
SBC(信越放送)TVにて放映されました.

梅雨時の事とて当然こうなる確率が高いとはいえ,レース中は強い
雨のため終着点(ゴール)は美鈴湖止まり4.7kmの短縮コースに
変更を強いられ,本来のゴール附近のレンゲツツジのお花見が
文字通り“お流れ”になったのは何ともお気の毒でした.

何回か前の「マウンテンサイクリング乗鞍」でも同様に悪天候で
短縮コースでの実施となったようですが,そうなると激坂登攀の
スプリント勝負となるため,作戦を練り直さなければならないと
いう人も少なからずいらっしゃるようですね.

しかしあの大雨の中,並でないスピードでうち登る上級選手の
実力には映像を見ていてただ驚嘆するばかりでした.

特に女子選手の1位と2位は,先行していた選手に2番手の選手が
ゴール直前で“差し勝った”のか,正確な事は放送からは分かりません
でしたが,見ごたえ十分のゴールシーンでした.

ところで今大会からでしょうか,e-BIKE部門が設定されたようですね.
私はスポーツ自転車に電動アシストは今なお❝邪道❞だと思っているの
ですが,果たしてそのいろいろな意味においての効果は如何なもの
なのでしょうか.たとえ押し歩きを交えながらでも純粋な自己の体力で
登りつめ,或いは目標の距離を完走できればこそ,感動が強く心に
刻まれると思っているのですが.

何はともあれ,今さらですが出場された皆様方に改めて
「お疲れさまでした」と申し上げたいと存じます.
特に事故らしい事故が無かったのは何よりでした.

あの大雨の後ではご自身とマシンのアフターケアにかなりご苦労
なさったことと思います.私も2012年春,COLNAGO・Arteで群馬県
妙義山麓&磯部日帰りサイクリングの帰り,大雨の中の碓氷峠越えを
思い出してしまいます.

しかもレースが全部終わった後で青空が見えてきたというの
には,本当に天の神様の意地悪さを恨みたくもなりますよね.

それではまた.

↑このページのトップヘ