こんにちは.マイロネフです.
学校も夏休みに入り,自転車の長距離走(ロング
ライド)を試みる人が多くなる時節でもあります.
ところでこの1~2年,主にヨーロッパ
ではサイクリングにe-BIKEなる,一種の電動
アシストを装備した自転車が流行し始めて
いるらしいですね.
これについては下記のサイトで特集が組まれております.
https://cyclist.sanspo.com/spindex/471033
同じサイトのこちらの記事には当方の所感も入れました.
https://cyclist.sanspo.com/470759
そもそもe-BIKEなるものはスポーツ自転車としては邪道であり,いい
若い者が電動アシスト自転車を利用するのは好ましくないというのが
私の持論だからです.また,今年の「ツール・ド・美ヶ原」でも
e-BIKE部門が設定されたようですが,これからのスポーツ自転車は
e-BIKEの時代とばかりの主張を苦々しく思ったからでもあります.
これに対し,「ロードだけを基準に考えている視野のとても狭い考え」
という反論を頂きました.
私が初めてロードバイク(私の言う❝特急自転車❞)を買い求め,使い
始めたのは1984(昭和59)年春のことです.勿論当時のフレームは
Cr-Mo鋼製で“電動アシスト”なる仕掛けもありません.
しかし当時乗っていたHT(ハイテンション鋼管)フレームの
ランドナーと比べ,走り心地の軽さから日帰り走行距離の大幅な
延伸が可能になるなど,私のサイクリングに
著しい変革を及ぼしました.
この年の8月15日に長野市中心部ー直江津間の日帰り往復に成功し,
以来種々の制約の中で,安全な日帰りサイクリングの限界に挑戦する
目標を順次設定して,上甲信越4県に跨る総延長約7,200km余りの
日帰りサイクリングコースのネットワークを展開してきた次第です.
最近,ロードバイクのブームに翳りが出てきたと
いいます.その原因の1つは,多段ギヤを装備
したサイクリング自転車に不慣れなまま,
高価格のロードバイクに手を出してしまい,
乗りこなすことができずに苦痛を体感した
ことにもよる可能性も考えられるのです.
現在,MTBタイプの多段ギヤ付き自転車に乗って
いる小学生は多いですが,そのギヤのシフト機構を
使いこなす練習をしている子は滅多にいません.使い方が
分からないためか,乗って登れそうな坂でもそのMTBを
押し歩きで登る子をしばしば見かけることがあります.
これは電子フラッシャー付きが人気を集めた約45~50年前
でも同様だったのではと推定されるものであります.
だから使えなくてサビだらけ,だから必要ない,それで
中学に上がると平凡なママチャリにして,サイクリング
には見向きもしなくなる――そういうパターンが非常に
多いように見受けられます.
現時点におけるe-BIKEなるものは未だ頗る
高価格であり,その割に有効距離がさほどで
ないなど,「買いたい」気にはなれません.
別府,新城両選手に代わる日本人選手のホープを生み出す
ためにも安易にこういう自転車で利益を出そうと思わず,
何十kmでも何百kmでも自力で走り通すテクニックと知識,
知恵を普及させる地道な取り組みを自転車業界にも
望みたいですね.
「そういう事は利益にならない」と言われれば身も蓋もありは
しません.しかし(少なくとも日本国内の)自転車業界は往時の
サイクリング車にしても約30年近く前のMTBにしても,
「これが売れ筋だ」と思えば一斉に同じ方向へ靡いて安易な
増収に利用しようとしては定着させることができず,“不採算
部門化”させてきた歴史を繰り返してきているように見受け
られると思うのは私だけでしょうか.
e-BIKEの不賛同を,旧態依然の根性主義と
否定してほしくはないのですが.
それではまた.
学校も夏休みに入り,自転車の長距離走(ロング
ライド)を試みる人が多くなる時節でもあります.
ところでこの1~2年,主にヨーロッパ
ではサイクリングにe-BIKEなる,一種の電動
アシストを装備した自転車が流行し始めて
いるらしいですね.
これについては下記のサイトで特集が組まれております.
https://cyclist.sanspo.com/spindex/471033
同じサイトのこちらの記事には当方の所感も入れました.
https://cyclist.sanspo.com/470759
そもそもe-BIKEなるものはスポーツ自転車としては邪道であり,いい
若い者が電動アシスト自転車を利用するのは好ましくないというのが
私の持論だからです.また,今年の「ツール・ド・美ヶ原」でも
e-BIKE部門が設定されたようですが,これからのスポーツ自転車は
e-BIKEの時代とばかりの主張を苦々しく思ったからでもあります.
これに対し,「ロードだけを基準に考えている視野のとても狭い考え」
という反論を頂きました.
私が初めてロードバイク(私の言う❝特急自転車❞)を買い求め,使い
始めたのは1984(昭和59)年春のことです.勿論当時のフレームは
Cr-Mo鋼製で“電動アシスト”なる仕掛けもありません.
しかし当時乗っていたHT(ハイテンション鋼管)フレームの
ランドナーと比べ,走り心地の軽さから日帰り走行距離の大幅な
延伸が可能になるなど,私のサイクリングに
著しい変革を及ぼしました.
この年の8月15日に長野市中心部ー直江津間の日帰り往復に成功し,
以来種々の制約の中で,安全な日帰りサイクリングの限界に挑戦する
目標を順次設定して,上甲信越4県に跨る総延長約7,200km余りの
日帰りサイクリングコースのネットワークを展開してきた次第です.
最近,ロードバイクのブームに翳りが出てきたと
いいます.その原因の1つは,多段ギヤを装備
したサイクリング自転車に不慣れなまま,
高価格のロードバイクに手を出してしまい,
乗りこなすことができずに苦痛を体感した
ことにもよる可能性も考えられるのです.
現在,MTBタイプの多段ギヤ付き自転車に乗って
いる小学生は多いですが,そのギヤのシフト機構を
使いこなす練習をしている子は滅多にいません.使い方が
分からないためか,乗って登れそうな坂でもそのMTBを
押し歩きで登る子をしばしば見かけることがあります.
これは電子フラッシャー付きが人気を集めた約45~50年前
でも同様だったのではと推定されるものであります.
だから使えなくてサビだらけ,だから必要ない,それで
中学に上がると平凡なママチャリにして,サイクリング
には見向きもしなくなる――そういうパターンが非常に
多いように見受けられます.
現時点におけるe-BIKEなるものは未だ頗る
高価格であり,その割に有効距離がさほどで
ないなど,「買いたい」気にはなれません.
別府,新城両選手に代わる日本人選手のホープを生み出す
ためにも安易にこういう自転車で利益を出そうと思わず,
何十kmでも何百kmでも自力で走り通すテクニックと知識,
知恵を普及させる地道な取り組みを自転車業界にも
望みたいですね.
「そういう事は利益にならない」と言われれば身も蓋もありは
しません.しかし(少なくとも日本国内の)自転車業界は往時の
サイクリング車にしても約30年近く前のMTBにしても,
「これが売れ筋だ」と思えば一斉に同じ方向へ靡いて安易な
増収に利用しようとしては定着させることができず,“不採算
部門化”させてきた歴史を繰り返してきているように見受け
られると思うのは私だけでしょうか.
e-BIKEの不賛同を,旧態依然の根性主義と
否定してほしくはないのですが.
それではまた.