マイロネフは行く

自転車とサイクリングに鉄道や郷土の自然(主に植物),地理,歴史などを織り交ぜ,ジュニア世代にサイクリング人気の復興を念じつつ展開してゆきます.

2014年05月

皆様こんばんは.
a383493242改めマイロネフでございます.
 
さて,また引用ネタ,それも1週間前の新聞記事で
恐縮ですが,いち「自転車」ファンとして嬉しい
特集記事が,5月25日付信濃毎日新聞23面に掲載されました.
「列島発スポーツ彩時記」第2回です.
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この特集は本州・四国・九州の主要地方紙12社のネットワークで
毎月1回,各地の特色あるスポーツ活動を紹介するものですが,
今回登場したのが鹿児島県・南大隅高校
自転車競技部です.
 
何しろ一般紙の記事で,高校の「自転車」部がこれ程
大々的に取り上げられることは滅多にありません.
 
記事によれば,
日本の大学「自転車」の強豪・鹿屋体育大も程近く,
大学の先輩と合同練習が可能.
また1982年インターハイに合わせて建設された
ピストのバンクもあり,
ロードでは過疎地帯で交通量の少なさを
逆手にとれる1周16kmのコースが設定でき,
地元住民も期待を寄せている.
 
4月,クロアチアで行われた「ツール・ド・イストリア」に
出場した同校の2名の選手の出発式には地元住民も加わって
“挙校体制”で応援がされたそうな.
 
とかくマイナー種目ゆえの冷や飯食いに甘んじがちな
日本の高校「自転車」界では羨望に堪えないでしょうね.
 
こうした「自転車」選手の若手を育成するには
やはり「安全」と「競技力向上」を両立する
小中学校における自転車教育の改革が一層重要になるでしょう.
 
また,「自転車」にかかる家庭の経済的負担の軽減も
大きな研究課題の1つです.
 
当方としては,今年高校を卒業した郷土のHOPE
横山航太選手の活躍に期待したいです.
 
若人に ロードバイクは よく似合う”
 
 
 
 
 
 
 
 

そろそろこの辺で折り返すとしましょう.
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坂北方の差切峡入口です.
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ここを代表するツツジといえば
やはりサイゴクミツバでしょう.
このツツジは,長野県内では主に
JR篠ノ井線と長野自動車道沿線より
北西側に分布するとされています.
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「大」の字のような花冠の形状に特徴がありますね.
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ここで愛車を一緒に.
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これは同じサイゴクミツバ種
天然の実生の苗木ですね.
このままそっと,大切に見守り育てたいものです.
 
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これは差切五号トンネル.
 
ここには2004年7月に別ルートの新しいトンネル
(長さ215m,幅6.0m,高さ4.7m)も掘られています.
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このトンネルの横の旧道沿いに
差切峡の案内看板が立っています.
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上記の句碑の内1つです.
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差切峡でただ一軒の鉱泉旅館(宿泊施設).
 
谷間を彩るサイゴクミツバツツジと
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ヤマツツジです.
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前段でUPしたサイゴクミツバツツジを撮り直しました.
 
車内放送オルゴール・ハイケンスのセレナーデ)
 
では,差切峡&山清路を後にして長野へ向かいます.
平(たいら)発電所前の橋を渡り,新規の路線を探ってみました.
 
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 明治時代に建立された大黒様のレリーフ石像です.
旧八坂村内でも何箇所かで見かけます.
こちらの路線も起伏がハードです.
手前の道路を1.6km進んで橋を渡り,R19へ戻ります.
 
その先を車でも走っている時,対岸にいつも気になるこの民家.
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また橋を渡って近くまで行ってみました.
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如何にもこの地域の元は庄屋か大地主といったお屋敷です.
近所の方の話によると,
このお宅は長野地区のある民間教育団体の役員の生家であるとか.
 
旧大岡村内でも私の知る限り
2軒しか現存していない見事な茅葺きです.
何らかの方策で,今後とも保全されることを
願ってやみません.
 
若葉の時季の山村を行くサイクリングで
距離の割には画像がてんこ盛りになりました.
できれば大町市近郊へも回りたいところでしたが
今回は時間も体力も無くなりました.
いずれ機会と行路を改めて行ってみたいと思います.
(真夏の間は無理かな.)
 
     全走行距離:110.15km
 
     実走行Time:6時間54分39秒
 
     平均時速:15.9km/
 
     最高瞬間時速:49.5km/h
 
     積算走行キロ:8680.2km
 
 
 
 

では,差切峡から続けます.
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奥には四号トンネルが見えます.
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山清路方の坑口はモルタル吹き付け程度ですが,
坂北方は新しく鉄筋コンクリートで防災工事が施工されています.
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この「ドの渕」へも立ち寄ってみました.
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こんな峡谷です.
通路からはみ出ないように!
足元注意,ヨシ!
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こんな鋼鉄製の吊り橋が架かっています.
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その吊り橋の上から見た本流.
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吊り橋も揺れます.
高所に弱い方は足がすくんで立ち往生されるかも.
 
この位で“本線”へ戻りましょう.
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これはどこの山にでもあるヤマツツジですが,
これだけ咲き揃っていれば壮観なので,少し望遠気味にして1枚.
 
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こちらは支流,大滝八たんです.
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さらに坂北村内まで足を伸ばしました.
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代掻き中の水田の土手で見つけたスミレという名のスミレ.
どこにでもありそうで意外に見つからないですね.
 
(ヘビに弱い方はご注意をw.)
 
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 これはシマヘビ.
カエルが鳴けば,こういうヘビの類も動き出します.
私は過去2回,サイクリングでヘビを踏んぶした(長野の方言で『踏みつけた』)
経験があります.
道路脇に注目しながらゆっくり自転車を進めていた時,
突然,車輪の下から「ゴリッ! グキッ!」と異常な衝撃を感じて
下を見たら,
それこそ股間が縮み上がる程ビックリしたものでした.
 
では,今晩はここで.
続きはまた明日以後UP致します.

今度は山清路で見つけた花をご紹介します.
 
先ずはこれ.
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オオイワカガミです.
豪雪地に多い草花で,飯山以北の
低山帯では各所で見られますが,
犀川沿岸地域ではここが多分唯一の
自生地と思われます.
他に長野以南では,旧四十八曲峠の
上山田側でイワナシヒカゲツツジ
一緒に自生していたのを見たことがあります.
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花冠(花弁)の側面をどUPで.
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落石防護のネットフェンスでガードされています.
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これなら盗掘や食害の心配は無く
絶対安全です.
 
次に見慣れないスミレを発見しました.
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専門の図鑑で調べた結果
フモトスミレと判断されます.
 
参考ソース:
いがりまさし著/山と渓谷社発行
「日本のスミレ」p.178~181
 
今井建樹・伊東昭介共著/ほおずき書籍発行
「信州のスミレ」p.49
 
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花のSIZEや色,模様はツボスミレと似ています.
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花の側面図.
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葉の裏面です.濃淡はありますが
シハイスミレと似ています.
 
代わってはこちらのツツジ.
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サイゴクミツバツツジです.
他にヒカゲツツジも若干は自生していますが,
そちらは早咲きで,新葉が伸び始めていました.
 
途中でちょっと入った脇道沿いに
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ジュウニヒトエが咲き揃っているのを見つけました.
 
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このトンネルを抜け,Sカーブの坂を過ぎると
差切峡(さしきりきょう)の登り口になります.
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差切一号トンネルです.
旧久米路トンネルや,上の画像のトンネルと同様
内部は岩盤に直接モルタルを吹き付けてあります.
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差切二号トンネルです.
奥に見えるのは三号トンネルです.
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このトンネルは両方の坑口にコンクリートを施工せず
モルタル吹き付けだけですので,どこか「青の洞門」を彷彿させて
WILDな感じでしょ?
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こちらが三号トンネルになります.
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三号トンネルの先に咲いていた
サイゴクミツバツツジを改めて.
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トウゴクミツバツツジについては
当方の旧ブログ,下記のURLもご参考にどうぞ.
(そちらの元画像は携帯電話のカメラによる撮影ですので,
やや不鮮明で色調がズレておりますがご了承下さい)
 
 
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トウゴク種は満開時に新葉が出始めるかという段階ですが,
サイゴク種は花と新葉がほぼ同時に揃います.
イメージ 22ダイモンジソウの苗も生えています.
 
差切峡のレポートはまだまだ続きます.
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

では,大岡から続けます.
 
車内放送オルゴール・アルプスの牧場)
 
ここで正午を回ってしまいましたが,
もう1度,この地点からの北アルプスの風景を
ご覧願いたいと存じます.
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2枚目は五竜岳(向かって左),それに白馬岳面です.
 
先へ向かうと,ヒノキ科の林の下でこんな花が咲いていました.
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“普通の”イカリソウです.
花は紅紫,葉は冬には枯れます.
強精剤として有名ですね.
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この時期の里山では比較的ポピュラーな草花ですが,
やはり嘗てに比べれば減る傾向にあるようです.
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ヒトリシズカ等と合わせて自然の花壇を成していました.
 
ご参考に,
飯山地区以北に分布する白花のトキワイカリソウについては
当方の旧ブログ,下記のURLを押してご覧下さい.
 
 
この先で,今季最後のサクラの花見.
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海抜が900m台になりますので,
5月11日現在にしてこの開花状況でした.
 
車内放送オルゴール・ハイケンスのセレナーデ)
 
お待たせ致しました.
それではここで,当地域最大の名物をご覧願いたいと存じます.
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芦ノ尻の道祖神です.
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ここへは,このCOLNAGO・Arteの購入当初以来
5年ぶりの訪問です.
解説はこちら.
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 ここからの北アルプスの展望.
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芦ノ尻の旧家.
篠ノ井線の冠着―西条間の沿線地域で
よく見られるこの種の建築様式としては
私の知る範囲では最も北の外れに位置しています.
 
ここからR19へ向かって約3.8kmの坂を下ります.
こちらもまた,つんのめりそうな急勾配の激坂で
ブレーキレバーを全く解放することができません.
 
よういと(長野の方言で『そうっと』『静かに』『慎重に』等の意味)下って
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御曹司橋(おんぞうしばし)に到着です.
この橋も1980年代初めまでは吊り橋でした.渡って
生坂(いくさか),明科,松本方面は左折,
信州新町,長野方面は右折です.
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山清路(さんせいじ)の1つ長野寄りのバス停,
鷺の平(さぎのたいら)です.
かつてはここが川中島バスと松本電鉄バスの接続点で,
左手前の空地が松本電鉄バスの車庫となっていました.
現在両社は同じ「アルピコ交通グループ」となっているものの,
長野や松本方面との直通も相互乗り入れも行われておりません.
 
現在のバスの時刻表.
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「栃沢」は児玉橋(長野方)の方角です.
明科方面はこれだけ.
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登下校の時間帯のみですね.
 
後面の方向幕に毛筆の楷書体で
「長野 新町 山清路」と運行系統を表示して
1971年まで走っていた車掌付きバスが懐かしい.
 
車内放送オルゴール・ハイケンスのセレナーデ)
 
お疲れ様でした.
間もなく山清路です.
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古い方の山清路橋です.
昭和6(1931)年3月竣工,平成9(1997)年3月修復とのことです.
2t車以上の大型車は通行できません.
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この先は橋が崩壊寸前のため全面立入禁止です.
左手にある美味い水場も利用できなくなって
サイクリングにとっては影響甚大です.
 
向こうに見えるR19の新山清路橋の中間から
長野市岡田町・末広町辺りまでが
ほぼ41kmとなります.
 
それでは続きはまた後ほど.
 
 
 
 

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